傷心中日記 その2

大学生

 「なぜ、留年したんだろう。」

 それは単位が足りなかったからだ。

 去年の春学期に単位を落とし過ぎたせいだ。

 去年の春学期は、コロナウイルスの拡大に伴い、多くの学校が休校になり、オンライン授業をしていた。

授業には2種類あり、その時間だけ授業を行う「生放送型(ライブ型)」といつでも見てもいい、何回でも再生可能な「動画型」が存在する。

僕が去年、受講した講義は大半が「動画型」だった。

 去年、僕の家のネット環境(PCのネット環境)は最悪だった。

再生した動画はすぐに停止し、資料のダウンロードでさえ軽く5分はかかった。

また、レポートの提出にすら時間がかかっていた。

 そんな去年のある日、「必修単位のレポートが提出できていませんが、よろしいですか?」という一本の電話があった。

僕は内心「いいわけねぇーだろうが。・・・?っていうかなんのレポート?」という気持ちだった。

なんでも、提出したはずのレポートが届いていなかったらしく、「このままでは留年するので提出してください。」とのことだった。

 そのときに気付くべきだった。

去年はテストを実行するのが難しいため、多くがレポート提出によって成績が評価された。

僕のいくつかのレポートは届いていなかったのだ。

でも、いくつかは自分でも提出期限が守れなかったというのもあり、多くの単位を落とした。

その結果、去年の秋学期には、僕がほとんど学んだことがない単位を取らないといけない状況になってしまった。

多くは春学期からの続きであり、春学期で受講していない講義で内容がわからなかった。

しかし、結局は僕が悪いのである。

僕は「夏休みの宿題は最後にやる派」の人間で、レポート提出はいつも期限の最終日にしていた。

もっと早くから手を付けていたらよかった、ネット環境が悪いならネットカフェに行くなど対策はとれたはずである。

ほとんどの友人は「去年の春学期は全て単位が取れていた」とのことです。

理由は、同じ講義を受けたもので一緒にレポートをしたらしいです。

僕は、大学内では「ともだち」がいない。

結局、僕が悪い。

 けれども、「家のネット環境が悪い」、「コロナのせいだ」と言わなければ、やっていける気がしない。

つくづく自分がせこい人間であることを実感する。

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